2008年12月03日

爽やかに

連句の会「連衆歌仙 綾鳶の会」の第9巻「爽やかにの巻」、巻き上がりました。ご賞味くださいませ。


秋   爽やかに古代現代行き来して   何木偶
秋    カシオペア座に怒りも忘る     粕一
秋月  月見舟波に明かりを施して     花央
雑    枯山水に思索する猫        粕一
雑   演奏会嬉々と聞き入る子のピアノ  粕一
雑    詩吟唸れば家族は出かけ     桃栗


雑   青い空風の音するのれん街     何木偶
雑恋   前を行く人髪美しく          桃栗
雑恋  お転婆が馬子にも衣装で現れて  桃栗
雑    無邪気な声が公園包む       鈍八
雑   ジョキングで朝の空気も気持ちよく  桃栗
雑    馬と駆け出す湖畔の小道      粕一
冬月  さぞ寒しうさぎ餅つき欠ける月     粕一
冬    草枯野にも息吹く天命        粕一
雑   職人が魂込めたこの逸品       鈍八
春    春まで寝かせ楽しむ変化      何木偶
春花  覚めては飲みうつらうららと花の下  粕一
春    鼻提灯から風船飛んで       何木偶


雑   世関せず気ままに遊ぶ三毛のタマ  粕一
雑    母さんの声七色変わる       桃栗
雑   変化自在霊謡い舞う能舞台      粕一
雑    コーヒー一服手間の味わい     粕一
夏   よじ登り探し求める岩清水      何木偶
夏    打水が贅長屋の暮らし        粕一
雑   夕暮れに下駄の音する石畳      一入
雑恋   小路寄り添い古都の鐘聴く     粕一
雑恋  馴れ初めは抹香臭い趣味の会    粕一
雑    女房慌てて実印隠す         桃栗
秋月  長き夜を月酒愛でる庵人       粕一
秋    色鮮やかに干し柿下がり       桃栗


秋   気がつけば見渡す限り紅葉山     何木偶
雑    めくり忘れの暦の厚さ          粕一
雑   主失くし訳知り顔の壁の穴        鳶子
春    苦楽俯瞰し春巡り来る         粕一
春花  引き際は花に習いて潔く         桃栗
春    海女の気合いに身も引き締まる    粕一





読んでいただいたみなさんとのご縁にこころから感謝します。

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