2008年07月13日

「CHANGE」 その8

アメリカの住宅ローンが破たんしているというニュースはテレビでもずいぶんと流しておりますから、もうみなさん、ご存じだと思います。

アメリカの住宅ローンの中には政府系の会社が2社ありまして、ついに実質的な破産宣告をしたようです。政府系ですから、民間と違って、アメリカの国が保証する責任があります。

そこで、この2社をアメリカの政府が丸のみすると、どうなるか。

5兆ドルほどアメリカの借金が増えることになります。現在のところ、公表されているアメリカの国の借金は9.5兆ドルくらいのようですから、合計すると14.5兆ドルに借金がなってしまいます。

長らく日本の国のGDP比借金は先進国の中でダントツに最悪と言われてきましたが、これでアメリカの国の借金は日本並みに最悪になることになります。

でも、同じ最悪と言っても中身が違います。

日本は貿易収支黒字に対して、アメリカ赤字。この違いは大きいです。

日本の借金はほぼ全額を日本人から借りているのに対して、アメリカはその多くを外国人から借りている。これも、たぶん大きいでしょう。いざとなれば、そうならないことを望みますが、日本の国債が紙切れになれば、日本の借金はゼロになるということです。ようは国債をもっている日本人がその分損をすれば、借金はゼロになるわけです。

それに、日本にはまだ奥の手が残されております。

それは消費税を大幅にあげるという手です。外国と比べても、5%は低すぎるという議論には正当性がありますから、もういつからあげるかというだけの話です。

アメリカには消費税をあげるという余地はたぶんないでしょう。さらに言えば、アメリカの企業の収益は、製造業が稼ぎ出しているのではなく、その多くは金融業が稼ぎ出しております。今年からアメリカの法人税収が激減するのは、もう明らかです。

つぎのアメリカの大統領はどちらがなっても大変です。

もうたぶんアメリカに残されている手は、ひとつしかないかもしれません。ドルと原油のリンクを切ること、中国などの自称発展途上国でドルを稼ぎまくっている国との通貨とドルとのリンクを切ること、これしかないのでしょうね。やるとしたら、2009年か2010年。

この可能性は、ここまでくればもう相当に高いと思います。

そうすると何が起きるか。

10年ほど前のプラザ合意のときは、円は瞬間で3倍近く高くなり、そのあとは2.5程度になっております。数十%程度ドルを切り下げても焼け石に水。

円は瞬間で36円になるかもしれません。そのあとは40円から50円くらいでしょうか。中国の元も急激にあがるでしょう。

これでアメリカの借金が2.5分の1に減るということですが、それだけドルの価値がさがるわけですから、アメリカの国民は一部のお金持ちを除いてインフレと倒産で生活苦は大変なものになるでしょう。

当然、アメリカの生活苦は世界中に波及しますから、倒産は激増するでしょう。

いまから15年ほどは非常に苦しい時代に突入するということになるでしょう。

サバイバルです。クビや破産にならないよう、自分の居場所を確保するためにも、仕事に対してはプロ意識と能力が、いまからの生き残りの不可欠になってくるでしょう。

全部がダメになるわけではありませんから、虫のいい考えを捨てて、しっかりと覚悟を決めて生き抜く道を歩んでいくということが必要になるのだと思います。

悲観も楽観もしないということでしょうか。



読んでいただいたみなさんとのご縁にこころから感謝します。

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